自由党議員、トルドー首相の再選出馬に再考を促す
Tokyoカナダのジャスティン・トルドー首相は、4期目の出馬に関して自らの自由党内から圧力を受けています。以前には再選を目指す意向を示していたものの、一部の主要な自由党議員には疑念が広がっています。このことは彼のリーダーシップに対する懸念を引き起こしており、とりわけ現在の世論調査で党が保守党に後れをとっていることが背景にあります。
トルドー首相、数多くの課題に直面中
- 選挙での苦戦: トロントやモントリオールといったリベラル党の伝統的な地盤での最近の補欠選挙での敗北が、党内に波紋を広げています。
- 議会の力学: リベラル党の少数派政府は、他の政党からの支持に依存しています。ブロック・ケベコワは、年金引き上げなどの要求が満たされない場合、保守党やNDPと協力して政府を崩壊させると脅しています。
- 国民の不満: カナダ国民は生活費の高さに不満を抱いており、これがトルドー政権の人気に影響を及ぼしています。
政策への注力が内部の不一致を解決するより重要だという意見を持つリベラル党のメンバーもいれば、すべてのメンバーがトルドーを支持しているわけではありません。オンタリオ州議員のイヴァン・ベイカーは、最終的な決定はトルドー次第であると述べました。別のリベラル党議員、チャールズ・ソウザは、トルドーが自身のリーダーシップについて考えていると言及しました。これにより、トルドーに対するリーダーシップの強化か、退任を検討すべきという圧力が高まっていることが示されています。
自由党の指導者交代は重要な影響を与える可能性があります。トルドー氏のリーダーシップの下で、移民規則の改善や気候政策の進展が見られましたが、パンデミック後の経済問題による不満が高まっています。党内では、次の総選挙(2025年までにいつでも実施される可能性あり)で現職のトルドー氏が指導者であることが、勝利の妨げになるのではとの懸念が広がっています。
政治専門家によると、トルドー氏は2015年に自由党を大勝に導いたが、現在の世論調査では支持が低下しているという。最新のナノスの調査では、自由党が保守党に13ポイントの差をつけられている。専門家の間では、トルドー氏のリーダーシップが依然として党を助けるのか、あるいは今では足かせになっているのかが議論されている。
トルドー首相の選択は重要です。なぜなら、カナダの首相が4期連続で勝利を収めた例は過去100年以上ないからです。与党である自由党は、国民や議会からの挑戦に対応するために、慎重なリーダーシップ戦略を練らなければなりません。
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